上野先生のフェミニズム入門書について読んでみた
図書館でなんとなく借りた本が思っていた以上に興味深かったので今日は本のご紹介です。
東大名誉教授社会学者の上野千鶴子さんと「母がしんどい」の作者、田房永子さんの対話
女性の役割や選択肢の時代による変化、役割が変わらない男性とどうやって戦ってきたのか、戦えばいいのか
恋愛、結婚、家族は?
母として性をどう考える?
フェミニストって?
などのテーマに
「結婚、恋愛、ナメんなよ!」
「1日子供を預けることに対してすら信用のない男と子供作ったのかよ!」
なんていうかんじで、バサバサと斬っていく。
上野千鶴子先生の事は名前しか知らなかったけれど、千鶴子姐さんと呼びたくなってしまうカッコよさ!!
フェミニズムについて考えたことがありますか?
私はありません
フェミニズムと言う言葉がなんとなく厄介なイメージで。
私の中では「右翼、左翼、宗教…」のような特異な思想のイメージ。
何かと話題になる上野先生の話だし、1回読んでおこうかな。。くらいの軽い気持ちで借りたのですが、フェミニズムに対するイメージが根本から変わる良書でした。
女性に求められてきたこと
役割のこれまでの歴史
結婚恋愛子育てについて
世の中の洗脳にどう声を上げていくか。。
女性活躍、ワンオペ、介護…様々なことが女性に求められる時代
今までの男女の役割の変換期だからこそ、女だけでなく男も一度じっくり考えてみる良いテーマだなと思います。
こういうことって大学の一般教養とかで話題になってもいいのにな。
本を読んで考えた4人の女性と3人の男性について
家族である限り性差ってものすごく身近なテーマ
私がこの本を読んで考えたのは世代の違う4人の女性
ー祖母、母、私、娘
3人の男性
ー父、夫、息子
祖母、母、父については、
私自身、問題や不満に思うことが少ないせいか、
あーこういう時代に生きていたんだな、
こういうことを求められていたんだな、
と興味深い程度だったけれど、
考えさせられたのは、
「どう夫と真剣に向き合っていくか」
「娘、息子とどう考えていくか」
母とのつきあいづらさを本にしている田房さんとの対話だからか、
「ナメたツケは子供にまわる」
「子供には干渉するのに夫に踏み込まない妻、妻から逃げる夫」
など、どきっとする話もあり。
母親であるという事が少し怖くなった。
弱くてもいい、尊重する
とはいえ、完璧な母親なんてありえないので、
夫婦関係や親子関係で試行錯誤し成長していく姿を子供に見せれる母親でありたいなぁなんて思いました。
*メモ
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html
自分の弱さを認め、支え合って生きてください。女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。
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